【高等部】模試「スタディサポート」の結果を返却しました
本日、高校1・2年生に5月1日実施した模試「スタディサポート」の結果が返却されました(当日欠席などで後日受験をした分は、後日返却となります)
「模試は学習の健康診断」です。結果に一喜一憂するのではなく、今後の学習計画に繋がるように、振り返りをすることが必要となります。特に苦手な科目は、やり方があっているのか、そもそもちゃんと向き合えているのか、分からないときは担任の先生や教科担当の先生などに自分自身で相談にいきましょう。
今回のスタディサポートは、成績以外にも学習状況リサーチというものがついていて、学習状況への分析も行っています。特に大切なことを4点お伝えします。
①やはり学習時間の差は大きい
現高1生も、現高2生が高1生だったときも、高1の5月時点では、学習時間の成績層による差はありませんでした。およそ平日が平均1.5~2時間、休日が2~3時間ほどです。しかし、高2では成績が上位に入る人は、およそ平日が平均3時間、休日が4時間以上なのに対し、学習面で苦戦をしている人は、平日が平均1時間ほど、休日で平均2時間未満と2倍以上の差がでています。ただ時間だけやれば良いわけではありませんが、時間も大切な要素です。部活や学校行事も大切ですし、是非最後までやりきって欲しいのですが、その一方で、それらを言い訳に勉強時間を削らないように気をつけましょう。
②睡眠時間は聖域です
1日6時間睡眠を2週間続けると、二晩徹夜したのと同じ状態、ちょうど酔っ払っているくらいの認知能力しかなくなるというペンシルバニア大学の研究結果がでています。高1が平均6時間54分、高2は6時間37分となっており、高2は前回よりも減少傾向にあります。①のように学習時間の確保も大切ですが、それでも睡眠時間は削ってはいけません。部活や生徒会活動で忙しい人は、移動のちょっとした合間とか、隙間時間をかき集めて学習をするような工夫をして睡眠時間を確保しましょう。特に暗記系の学習では6分×10>1時間の効果を発揮する隙間学習はお薦めです。ストップウォッチで計測すると、隙間時間も集めればこれだけできるんだ!という自信にもなります。
③塾予備校に通っている人は?
数人しかやっていないのに「みんなやっている!」と言うのは人類アルアルだとは思いますが、塾予備校も同様です。実際は高1で2割程度、高2も4割程度であり、高3も大差ありません。また、行っている人の大半の目的は自習室です。くれぐれも講義漬けにならぬように気をつけてください。ちなみに、行っている人と行っていない人で成績の平均を取っても差はでませんので、くれぐれも行けば何とかなると言うような甘い考えは持たないようにしましょう。塾予備校に通うことを否定する訳ではありませんが、自分自身の学習スタイルに合うかしっかりと考えましょう。
④飛躍の高2生の秘訣は?
高2生は、1年前よりも大きく成績を伸ばした人が数百人います。この大躍進の大きな理由となったものが「宿題以外の学習も取り組んでいる」という人の大幅な増加です。模試会社の方からも、この数値が伸びると成績が伸びる傾向が強いが、どうしたらこんなに増えるのか教えて欲しいと言われたほどです。宿題をやるのは当たり前ですが、真の勉強とは、人から指示されたものをやるのではなく、今の自分に何が必要かを考え、誰からもやるように指示されなくてもやること、つまり「主体的な学習」です。高1生は、先輩方と比べても1年5月の段階ではかなり良い成績です。高2生のように、この1年で更なる飛躍ができるように「主体的な学習」を心がけてください。