アフタースクール 職場体験
希望者によるアフタースクール「職場体験」を実施しました。2月19日(水)の探究学習日に、参加した生徒たちがそれぞれ希望する業種の現場に足を運び、実際の仕事を体験しました。
病院や薬局、図書館、市役所、保育園、幼稚園、ホテル、介護施設、動物病院など、さまざまな業種での体験を通じて、仕事の流れや業務内容を学びました。市役所では地域の政策について知り、図書館では本の修理作業に挑戦。介護施設では利用者の方と関わり、耳鼻咽喉科では診察の見学を行うなど、普段は知ることのできない職業の現場を体験する貴重な機会となりました。今回の職場体験を通じて、生徒たちはさまざまな仕事の役割や働くことの意義について理解を深めることができました。日々の業務にどれほどの工夫や努力が込められているのかを知ることができたことで、将来の進路を考える上での参考になったことと思います。
職場体験を受け入れてくださった各事業所の皆様、貴重な機会をありがとうございました。
生徒たちの感想を一部、ご紹介します。
中2 Y(介護施設)
利用者の方が誤嚥しないように、とろみ剤を使った飲み物を見ましたが、あまり好まれていないことを知りました。認知症の方と接し、同じ質問を何度もされたり、トランプのルールを忘れてしまったりする様子を見て、認知症の影響を実感しました。レクリエーションでは間違い探しをしましたが、違う箇所を丸で囲むのに苦労されている方もいて、認知機能の低下について考えさせられる場面もありました。
中2 N(図書館)
図書館の仕事というと、本を貸し出す業務が中心だと思っていましたが、それ以外にもたくさんの業務があることを知りました。特に、本の修理作業を体験し、図書館の本がきれいに保たれているのは、こうした地道な作業のおかげなのだと実感しました。ブッカー掛け(カバー貼り)は意外と難しく、慣れるには時間がかかりそうだと感じました。
中3 U(ホテル)
ホテルのルームメイキングを体験しました。シーツの交換や備品の補充など、スムーズに進めるためには素早く丁寧な作業が求められることを学びました。思っていた以上に力のいる作業で、スタッフの方々が短時間で効率よく作業を進めていることに驚きました。自分も試しましたが、うまくできず、改めてプロの技術のすごさを実感しました。
中3 W(市役所)
子ども政策室での仕事を体験しました。市役所の仕事はもっと大人数で行われていると思っていましたが、少人数で政策を立て、それを実施していることを知り驚きました。市民のためのさまざまな制度や支援がどのように作られているのかを学び、普段意識していなかった市役所の役割について考えるきっかけになりました。
中3 Y(耳鼻咽喉科クリニック)
耳鼻咽喉科では、耳や鼻だけでなく、めまいの診断も行われることを知りました。診察の見学では、医師が患者さんにどのように接しているのかを学び、丁寧な説明や対応がとても大切だと感じました。院長先生からは医療の現場について詳しくお話を伺い、将来の職業選択の参考になりました。
高1 W(保育園)
子どもたちと遊ぶ中で、元気いっぱいの姿に圧倒されました。一緒に遊ぶだけでなく、安全に気を配りながら関わることの難しさも感じました。先生方は子どもたちに楽しく学ばせるために、言葉の使い方や接し方を工夫されており、日々の積み重ねが大切なのだと感じました。
高1 S(図書館)
受付業務だけでなく、本の修理やブッカー掛けなどを体験しました。細かい作業が多く、大変な部分もありましたが、本の管理の大切さを改めて感じました。カバーをかける作業は思った以上に難しく、きれいに仕上げるには慣れが必要だと実感しました。
高1 S(動物病院)
診察の様子やエコー検査、血圧測定を見学しました。休憩時間には先生が擬似採血キットを用意してくださり、擬似的に採血体験をすることができました。動物が暴れることで人間も怪我をする可能性があることや、診察が遅れると命に関わることがあることなど、獣医師の仕事の大変さを実感しました。
高2 K(幼稚園)
園児たちと過ごしながら、先生方の接し方や教え方を学びました。子どもたちが楽しみながら学べる環境を作ることの大切さを感じました。発表会の練習では、みんなが一生懸命取り組んでいたのが印象に残りました。
高2 O(ホテル)
フロント業務を体験し、お客様とのやり取りの難しさを感じました。チェックイン時の対応や電話応対では、言葉遣いや接客マナーがとても重要であることを学びました。支配人の方のお話から、ホテルが単なる宿泊施設ではなく、心地よい空間を提供する場であることを改めて認識しました。
高2 H(歯科医院)
最初は緊張していましたが、先生方が優しく丁寧に教えてくださり、だんだん慣れてきました。診察の様子を間近で見ることができ、働く方々の姿がとてもかっこよかったです。歯科医療の現場では、患者さんとのコミュニケーションがとても大切だと感じました。