フランス・イギリスアカデミックツアーを終えて
フランス・イギリスアカデミックツアーを終えて
今回のフランス・イギリスアカデミックツアーは新型コロナウイルスによる自粛明けの再開となりました。
まず世界的に有名なケンブリッジは、オックスフォードと並ぶ大学都市で、中世の建造物が数多く保存されています。初日はケンブリッジ大学の学生たちに町を案内してもらいました。少しでも英語に触れる機会をということで、イギリス人の学生たちがグループごとに案内してくれました。生徒たちは一生懸命耳を傾けていました。また学生を囲んでランチミーティングを行い、積極的に英語を使おうと頑張っていました。
ヨーロッパ美術史において重要な作品が展示されているナショナルギャラリーではゴッホの 「ひまわり」やダ・ヴィンチの「岩窟の聖母」など数多くの有名な作品に、規模が違うなと実感しました。私が初めてロンドンを訪れたのは20数年前になりますが、町並みは近代的な建物もさらに多くなったように感じます。ヨーロッパらしい古い建物と近代的な新しい建物が混在する素敵な町でした。初のユーロスターで、あっと言う間にフランスに到着しました。電車を降り立ち、パリの駅は必ずしもきれいとは言えず、文化の違いを感じました。あちらこちらの落書き、スリやひったくりなど犯罪の多さなど少し恐怖を感じることもありました。それでも夏にはオリンピックが開かれ、あちこちで工事が行われていました。世界の中心の一つとも言えるフランスはますます発展していくのだと感じました。他、たくさんの名所・旧跡を巡ることができました。
今回のフランス・イギリス訪問では、世界を身近に感じることができました。また他国を知ることで日本を改めて知ることもできたと思います。世界へ一歩踏み出すにはいろいろと壁があります。このツアー中は、まず言葉の問題、物価の高さ、現金が使えない、トイレ事情(少ない、有料)、パトカーサイレンの多さなどの治安の悪さなど目の当たりにすることが多々ありました。一方で、外国の素晴らしいところはたくさんあります。将来海外に挑戦するきっかけとなってほしいという思いから今回アカデミックツアーを実施しました。今回の貴重な経験を是非生かしてほしいと思っています。また皆さんに貴重な経験をさせてくださったご家族の方に改めて感謝の気持ちを伝えてほしいと思います。
原田尚子