中1総合学習 実践で学ぶ避難所運営と防災対策
中等部1学年では防災をテーマに総合学習を進めていますが、11月2日の総合学習では「取手市で大地震が発生した場合」を想定し、避難所運営について実践的に学ぶ機会となりました。
当日は、国土交通省国土技術政策総合研究所道路地震防災研究室主任研究官の長屋和宏氏を講師としてお迎えし、災害時の備えや地震のメカニズム、避難所が果たすべき役割についてお話を伺いました。長屋先生からは、日本が地震の多い国であること、そしてそのリスクを軽減するために私たちが日常からどのような準備をしておくべきかについて具体的な事例を交えてお話いただき、生徒たちは防災意識を高めることができました。
講演後は、各班が本校の校内地図が印刷された模造紙を使い、「取手市で大地震が発生し、学校が避難所となった場合」の運営方法をシミュレーションするワークショップを行いました。生徒たちは、避難者のスペースの確保、物資の管理や配布、衛生面の対策といった課題に対し、自分たちなりのアイデアを出し合い、チームで協力しながら問題解決に取り組みました。時間が経つにつれて状況が変化していく設定のもと、実際の避難所運営に必要な柔軟な対応力の重要性を学びました。
さらに、災害時に断水が発生した場合のトイレの利用についても学習し、実際にコップに入れた水を凝固剤で固める実験を行いました。水が使えない状況でも凝固剤を使って衛生を保つ方法を体験することで、生徒たちは災害時の衛生管理の工夫の必要性を実感していました。
今回の防災学習を通じて、生徒たちは、地震が発生した際の冷静な対応方法や、避難所運営の基本的な知識を深めることができました。今後も、引き続き防災意識を高める活動を行っていきます。