調理同好会能登合宿 食文化を未来へつなぐ 能登高校との調理交流
能登合宿2日目は、石川県立能登高等学校を訪問し、「能登の食や伝統を未来へつなぐプロジェクト」として、能登高校の皆さんとの調理交流を行いました。
初日に世界農業遺産「能登の里山里海」や、能登に伝わる魚醤いしるについて学んだ生徒たちは、この日は能登高校の皆さんと一緒に調理をしながら、能登の食文化についてさらに学びを深めました。
講師を務めてくださったのは、能登イタリアンと発酵食の宿 ふらっとのベンさんと船下さんです。まず船下さんから、能登の食文化や発酵食についてお話を伺いました。

能登には、地域の自然や人々の暮らしの中で育まれ、受け継がれてきた発酵食文化があります。初日に訪問した舳倉屋では魚醤を「いしる」と呼んでいましたが、ふらっとでは「いしり」と呼んでいます。同じ能登でも地域やつくり手によって呼び方が異なることも、現地を訪れたからこそ知ることのできた食文化の一つでした。講義の後は、ベンさんの指導のもと、能登高校と本校の生徒が一緒に「いしりを使ったアオリイカのパスタ」づくりに挑戦しました。
初めは少し緊張した様子だった生徒たちも、食材を切ったり、パスタを仕上げたりするうちに自然と会話が生まれ、学校の垣根を越えて協力して調理を進めていきました。完成したパスタは大変おいしく、いしりの旨みを料理に生かす方法を、実際に調理し、味わいながら学ぶことができました。

食文化について専門家からお話を伺うだけでなく、その地域で暮らす同世代の高校生と一緒に料理をつくり、食卓を囲むことで、自然と会話が生まれ、お互いの学校や地域について知る機会にもなりました。地域に受け継がれてきた食文化を、これからどのように未来へつないでいくのか。同世代の生徒同士が交流することで、食を通して地域や文化について考える貴重な機会となりました。
調理実習後には、能登高校の校内も案内していただきました。教室から見える能登の美しい景色に感動する一方、校内に残る震災の爪痕も目にしました。能登で日々学校生活を送る高校生と実際に出会い、同じ時間を過ごしたことで、震災や復興をより身近なこととして考える機会にもなりました。

また、能登高校では、フードバンク能登へ届けるためのフードドライブも実施されていました。集まった食品を本校の生徒たちが預かり、この日の午後に訪問するフードバンク能登へ届けることになりました。これまで本校が続けてきたフードドライブや食品寄附の活動が、能登での高校生同士の新たなつながりへと広がっていきました。


能登高校の先生方、生徒の皆さん、ベンさん、船下さん、そして今回のご縁をつないでくださったフードバンク能登の皆様に、心より感謝申し上げます。
なお、当日の交流の様子は、9月30日付の北陸中日新聞でも紹介していただきました。

この日の午後には、これまで紫峰祭の販売利益を寄付してきたフードバンク能登を初めて訪問しました。その様子も、改めてご紹介します。
2泊3日の能登合宿での学びや交流の様子は、今後も数回に分けて学校ホームページで紹介していきます。
【能登合宿】
・世界農業遺産「能登の里山里海」と食文化を訪ねて
調理同好会公式Instagramでも、日々の活動や今回の能登合宿の様子を発信しています。ぜひご覧ください。
